理系書店員のひとりごと

水環境に興味があり「技術士」を目指す書店員のブログ。将棋アマ5級程度。日本手相能力検定3級。マラソン元サブスリー。トライアスロンはそこそこ。桑名七番勝負1回戦敗退。

【ぴよ戦記_Vol.2 】飛車先不突き・スズメ刺し_002

 将棋大好き書店員がさらなる高みを目指す『ぴよ戦記』!!

 シロウト将棋も数指せば強くなれるのか??

<これまでのあらすじ>

 前回から書店員は「飛車先不突き・スズメ刺し」という戦法を試しているが、相手PCの序盤の角位置が悪く、ついつい作戦変更し、飛車先の歩を突いて戦いを仕掛けることになっていた。今回は、飛車先の歩を突かずに戦えるのか??今回も、角道も開けずに(☗7六歩と突かずに)開戦し、奇襲戦法的に攻める予定である。

 

【 ぴよ戦記_Vol.2 】

 今回も現時点で8級の書店員に対して5級のお相手(前回と同じ)。格上との対局です。

 ☗書店員(プレイヤー): 8級

 ☖ひよか(Lv.13_PC): 5級

 

 対局開始。先手の書店員は、今回も初手☗1六歩。強気で指すことにする。後手の相手は、3三の位置に角を上げてきた。相手は角換わりの形だが、こちらは相手にしない。今回も当面の狙いは、相手の1四歩および3四歩とする。

 

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  相手は、今回も☖2四角(12手目)としてきた。この1手は無駄にならないのか…?こちらは5七の位置を金で守るが、続いて後手の14手目は☖3三銀。角の引き道を塞いでしまう。こちらは当初、飛車先不突きの作戦であったが、ここはすかさず角頭を狙っていく(☗2六歩 [15手目] )。次に☗2五歩が指されるのが分かりそうなものだが、相手は☖6二銀(悪手)。これで、☗2五歩に対して角は1筋に逃げるしかなくなってしまい、結果的に1筋の攻防は、早くもこちらが優勢になった。

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  相手の角を追いながら1筋を攻略していく。こちらは☗1四歩~☗2六銀と進める。指し慣れている棒銀の形である。相手は今回も、角を逃がすためだけに2手も使ってしまっている。

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  相手は26手目、☖4一王。端が☗1四歩まで進められている状況で、私(書店員)なら自身の王を戦場には近づけない。この辺の感覚はちょっと分からない。

 ところで、1筋の攻防を有利に進めている中、35手目の☗1三歩成は疑問手のようだ。推奨手は☗2四歩だそう。こちらの方が攻めが速いということなのだろう。前回もそうであったが、この局面での仕掛け方については後で別に考えたい(次の一手形式で)。

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  ここから、41手目☗2七香打は疑問手。推奨手の☗2三銀の方が攻めは速いが、このときの銀と歩の交換がシロウトには耐えがたいため、ついつい読みから外してしまう。とはいえ、級位者同士の対戦であれば、手厚く☗2七香打でも力押しできそうだ。指してしまったものはしょうがない。このまま押していくことにする。

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 54手目☖3二同飛は悪手だそう。ここで次の一手をどう指すか?

 55手目☗2三銀成とされた方は残念、悪手です。書店員もそう指しました。ここは、☗2一飛成☖3一香打☗2三銀の方が攻めが速い。さらに57手目☗1二香成も悪手。推奨手の☗3三銀の方がやはり攻めが速い。こちらが立て続けに悪手を放つも、形勢はこちらが良いはず。引き続き押していく。 

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  さて、次の一手は。。。?

 先手は余裕があるので、成香を活用したく61手目☗3一成香としたが、これは疑問手。推奨手は☗2五桂。後手は☖2二香打くらいしかないと思われる。ところが後手は☖2四香打。こちらの方が先手としては対処しやすい。取って取られてが続き。。。そして進んで、67手目☗3三同角成。これが疑問手なのはなぜなのか?一旦角が端に外れても、じっくり☗1三角成が確実無難ということか?

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  後手は歩切れなのが痛い。48手目と50手目の歩打ちがもったいなかった気がする。歩があれば、74手目の☖6五桂のタイミングで☖3六歩打ができたと思う。この局面の後手は、☖3六歩ができないと、先手玉に圧力をかけることができず辛いと思う。

 さて、75手目☗4一成香。悪手と言われた成香を最後まで活用する。76手目☖5二飛(推奨手は☖3二飛だった)。ここで、思いがけず、『金があと一枚あれば☗8三金打が詰めろになる状態』になった。そこで、さっそく後手の3三の金を取りに77手目☗3四銀打。そして狙い通り(2枚目の)金をいただいた。

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  とりあえずは、81手目☗8三金打。詰めろがかかったので、後手は一旦受けないといけない局面なのだが、受けずに☖5六角。最後は83手目☗7二金打。あっけなく勝負は終わった。(82手目は☖7二銀打などと一旦受ける必要があった。)

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 先手 悪手:2回 疑問手:6回 好手:0回 定跡:1回 最善手:21回

 後手 悪手:2回 疑問手:4回 好手:0回 定跡:1回 最善手:20回

 終わってみると、悪手・疑問手の数は先手(書店員)の方が多い。結果は圧勝だったのに。。。将棋はむずかしい。次回はさらに格上のぴよPCと対局してみよう。今度こそ、飛車先不突きの戦型で仕掛けられるように。

 



【ぴよ戦記_Vol.1 】飛車先不突き・スズメ刺し_001

 将棋大好き書店員がさらなる高みを目指す『ぴよ戦記』!!

 シロウト将棋も数指せば強くなれるのか??

<これまでのあらすじ>

 角換わり棒銀を何度も試した後、書店員は「飛車先不突き・スズメ刺し」という戦法を試してみることにした。ついでに角道も開けずに(☗7六歩と突かずに)開戦すれば、奇襲戦法的に相手を驚かせることができるのではないかと考えた。

 

【 ぴよ戦記_Vol.1 】

 現時点で8級の書店員に対して5級のお相手。格上との対局です。

 ☗書店員(プレイヤー): 8級

 ☖ひよか(Lv.13_PC): 5級

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 初手☗1六歩。これは一応狙い通りなのだが、CPからはやはり、推奨手は☗2六歩か☗7六歩と言われる(笑)。

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 2手目、☖1四歩と、初手の筋を受けた形になったので、こちらとしては当面、この歩を標的にして駒を進めていくことにする。

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  3手目の☗1七香は、いきなりこちらの手の内(狙い)を明かす形になることもあり、CPからは疑問手と判定される。速攻狙いでスピードを重視しているので、本譜はこれで進めたが、この手は数手後でも良かったかもしれない。

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  後手は☖3三角の形。こちらが飛車先の歩を突いていないのにこの位置に角を上げるのは無駄な手で、かつ格好の標的になってしまうと思うのだが…。こちら(先手)は、☖1四歩とこの角頭の☖3四歩を標的に駒を進めることにする。

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  先ほども述べたが、相手は角位置が悪い(仮に、3三の銀と場所が逆ならまだ良かったかも)。よって、飛車先不突きの予定であったが、☗2六歩から相手角をいじめにいくことにする。

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  さらに駒を進めていく。相手が角逃げに手数を使っている間に、こちらは予定通り2筋~1筋の歩を進めていく。居玉ながらこちらに不満はない展開である。

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  こちらの角道を通すために☗4五歩としたが、こちらは真ん中のスペースを広げすぎている。この瞬間から、後手に☖8五飛(~☖4五飛)の狙いの芽が出来てしまった。ところが、相手は☖8八歩打~☖7五歩と進めたので、こちらはいくらか助かった形になった。せっかくなので、こちらはこのまま攻撃を進めることにする。

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  ここからお互いに疑問手を連発してしまうことになる。まずは49手目の☗1五歩打。我が身かわいさに歩を打ってしまったが、せっかくの端攻めが重たくなってしまったようだ。ここは、☗1四同香☖1三歩☗1二歩とした方が攻めが速かったと思われる(この辺が、アマ5級の所以だと思っている)。その後、☗2四歩(53手目)、☖6五歩打(56手目)、☖6三銀(58手目)と疑問手が続いた。

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  疑問手が続いた後にさらに、59手目の☗2七香打が悪手だった。2筋の攻め駒を増やすつもりだったが、またまた自身の攻めを遅くしてしまった。ここはせっかく開けた角道を活かして☗2三歩成が良かったと思う。とはいえ、1筋・2筋の攻防はこちらが圧倒している。このまま攻めを進めていく。銀交換の後に1筋の飛車をいじめられると困るので、63手目は(☗2一香成ではなく)☗1一香成とした。

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  自玉はまだ安泰で、形勢はこちらが優勢。攻めには多少時間をかけられるとみて、87手目は焦らず☗3三成香とした。自身のせっかくの成り駒を攻めに参加させることにした。

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  後手の☖5七桂成は悪手のようだ。ただ、これで先手玉に一応「詰めろ」(何もしなければ、☖6八金打で先手負けとなる状態)がかかった。しかし、ここからは詰将棋…のはず。先手としては、構わず決着をつけにいく。

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 きれいに銀打ちで詰み(先手勝ち)。今回も相手PCの甘さに助けられながら、何とか勝利した。

 これからは、1筋・2筋の攻めの勘所を間違えないようにしたいところ。攻めに磨きをかけたい。守りは苦手なので。


 

将棋の上達方法(初心者向け)③

<1.上達の手順(例)> のつづき

 前回は、「① ルール(駒の並べ方、駒の動かし方)・作法を覚える」

     「② 駒落ち将棋および詰将棋(1・3手詰め)をする 」   についてお話しました。

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 次は、いよいよ、自身の戦法を決めることかと思います。

しかし、将棋の戦法自体、ざっと大まかに分類されるものでも30種類以上あり、それぞれの分岐も含めると、それはもう初心者の手におえる数ではありません。しかも、相手の出方によってはそもそも成立しなくなる形もあるので、どうしても最初に覚える戦法については決めあぐねてしまいます。それでは、得意戦法をどう決めたらよいのでしょうか?

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        初心者の方にはいきなり「羽生の頭脳」シリーズは難しいと思われます。

 

得意戦法を決め、実戦で繰り返し試す

  最初に覚える戦法として何がよいかについてですが、ズバリ次の通りです。

ーー 最初に覚えたいおススメ戦法 ーーーーーーーーーーーーーーーー

  ☆攻めが好きな人(とことん攻めたい人)

    ①(角換わり)棒銀  [居飛車

    ② 極限早繰り銀   [居飛車

    ③ ゴキゲン中飛車  [振り飛車

    ④ 右四間飛車    [振り飛車

 

  ☆守りが好きな人(まずはしっかり玉を囲いたい人) 

    ⑤ 四間飛車     [振り飛車

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 ①(角換わり)棒銀  [居飛車

 定番の棒銀棒銀自体は、ひふみんこと加藤一二三先生が好んでよく指された戦法です。棒銀戦法自体は、狙いが分かりやすく、決まれば破壊力抜群の戦法です。相手の陣地に達するスピード(手数)も速いので、指し慣れればほぼ間違いなく戦型を作ることができます。相手の出方によっては必ずしも角換わり(角交換)になるとは限りませんが、初心者の方には特に、(場合によっては、角交換によって一手損してでも)角交換をして持ち駒として角を手にしておくことで、戦いがより限定され、かつ攻撃力がより大きくなるので、角換わりの棒銀を特におススメさせていただきます(ただし、相手も角を持つことになります)。参考書籍としては次の書籍などがあります。

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     (左)「最新棒銀戦法」青野照市 著(2001年、創元社

     (右)「単純明快棒銀戦法」芹沢博文 著(1974年、日本将棋連盟

 

  余談ですが、昔は毎日コミュニケーションズ社から将棋の “定跡百科” シリーズが出版されており、これらの書籍が見開き2ページ毎に形勢(結果図)が表示されており、見やすさはもちろん、パターンの豊富さでも随一の定跡書だったと思います。

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将棋の上達方法(初心者向け)②

 前回は、将棋のはじめ方についてお話ししました。

 今回からは、具体的な将棋の上達方法について、書籍を中心にお話していきます。

 書籍が中心ですので、主にご自宅での勉強方法ということになろうかと思います。

 将棋をはじめたばかりの初心者の方が、アマチュア初段程度にまで力をつけるために良いと思われる書籍を紹介していきたいと思います。

 

<1.上達の手順(例)>

 ① ルール(駒の並べ方、駒の動かし方)・作法を覚える

 ② 駒落ち将棋および詰将棋(1・3手詰め)をする [トレーニング ①]

 ③ 得意戦法を決め、実戦で繰り返し試す

 ④ 詰将棋(3・5手詰め)をする、寄せ方(寄せの手筋)を覚える[トレーニング ②]

 

 将棋上達の手順は、だいたいこの①~④通りだと思います。これでアマチュア初段までは力をつけられるはず。ちなみに、将棋をはじめてしばらく経った人でも、意外と『寄せ』を知らないことが多いので、まずは言葉だけでも覚えておかれるといいと思います。

 (※ 『寄せ』は、詰将棋よりも大事だと言われています。)

 

 

<2.実際のお勉強>

 ① ルール(駒の並べ方、駒の動かし方)・作法を覚える

   駒の並べ方は以下の通り。お互いに20枚の駒をそれぞれ並べます。

   駒の動かし方・作法についてはここでは省略させていただきます。

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       図1.  駒の並べ方(excelで作成)

 駒落ち将棋および詰将棋(1・3手詰め)をする

 駒落ち将棋は、「相手の弱いところに自分の兵力を集中させて勝つ」という、将棋において最も基本的な考え方を実戦で学ぶことができるものです。将棋を始めたばかりの方にとっては、平手よりも駒落ちで指した方が棋力向上の近道になると思われます。

 書店には置いていないことが多いのですが、ネットで探せば駒落ち定跡の本が何冊かあります。駒落ち定跡にも新旧ありますが、書籍としてはご自身の読みやすいものを選ばれて問題ないと思います。ただし、漢字が多いので、お子様が学ばれるのには、大人の助けが必要かもしれません。とりあえず、古い本の写真を一例として載せておきます。

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    将棋大観駒落ち定跡全集) 木村 義雄 著(昭和51年、日本将棋連盟

 まずは8枚(または6枚)落ちから始めて、2枚落ちくらいまで順に学ばれるとよいと思います。駒落ち将棋は、相手との戦力にあらかじめ差がある状態での、いわゆる型を覚える勉強です。2枚落ちを学ばれる頃には、先述の「相手の弱いところに自分の兵力を集中させる」という、将棋の基本的な考え方は身についていることと思います。

 一方で、ルールを覚えられたら、詰将棋もできるようになっています。まずは1手詰め、そして次は3手詰めが良いと思います。最初は1手詰めでも難しく感じると思いますが、読み切って正解できた時の感激はひとしおです。ちなみに、写真はわりと昔の3手・5手詰めです。

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  「実践に役立つ 3・5手の詰将棋高橋道雄 著 (1990年、池田書店

将棋の上達方法(初心者向け)①

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--- 目次 --------------

 1.将棋の新旧タイトルホルダーと近況

 2.初心者がどうやってはじめるか?

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<1.将棋の新旧タイトルホルダーと近況>

 昨日の2月16日(土)に行われた第12回朝日杯オープン戦で、藤井聡太七段(16)が優勝して2連覇を飾りました。将棋界はいよいよ若手世代が台頭してきており、近年面白いことになってきています。若手世代の台頭については下表1の通りで、8タイトルを7人が分け合う、群雄割拠の時代に突入したと言えると思います。(羽生先生は27年9か月ぶりの無冠とのこと)

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  この波に乗るようにして、数年ほど前から将棋ブームが起こっています。将棋道場・サロンが再開されたり、新規OPENしたり、TVでも取り上げられる機会が圧倒的に増えるなど、各地で賑やかになっています。先述の藤井七段や若手棋士の活躍、将棋メシの紹介、マンガ「3月のライオン羽海野チカ 著、白泉社がTVアニメや実写映画化されたことなども大いにブームを後押ししています。

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    3月のライオン(最新刊)        著者近影

 

 さらに、各地の将棋道場やサロンは、単純な棋力向上のためだけでなく、子どもたちが礼儀作法や(劣勢な状況下でもじっと耐えるための)自制心などを、競技を通して学べる場としても評判になっています。それに伴い、こうした場所へ足を運ぶ親子も増えてきました。

 ただし、将棋を学ぶための本がかつてよりも充実しているかというと、そうでもないという気がしています。書店でも、将棋の本はどこでも一応置いてはあるものの、体系的にひととおり学べるような書籍が揃っているところは、一部を除いてほとんど無いのが実際です。

 

<2.初心者がどうやってはじめるか?>

  何かをきっかけに将棋をはじめたいと思った方が実際にはじめるには、やはり将棋を指す仲間がいるところへ足を運ぶのが一番良いのですが、具体的には次の3つです。

 ① 近所の将棋道場・サロンへ通う

 最近は、アマチュア実力者の方々だけでなく、各出身地のプロ棋士も以前より積極的に将棋の普及に尽力されており、これらの方が運営に関わっている場所・機会が以前よりも身近にたくさんできています。

 ② 地域の将棋大会に参加する

 こちらも①と同様、各地で以前よりも参加しやすい機会が多く用意されており、ネットなどで調べると、比較的お住まいの近くに意外とすんなりイベントが見つかることと思います。

 ③ プロが出場する将棋棋戦・イベントに参加する

 プロが出場する棋戦は、原則間近で見学することはできないので、普段はTVで日曜日のNHK杯を観戦するくらいだと思いますが、実は例外もあります。昔からの定番かつおすすめはやはりこのイベントです。

 [ 観たい行きたい!おすすめのプロ公式戦 ]

  ●将棋日本シリーズ JTプロ公式戦

   URL: https://www.jti.co.jp/knowledge/shogi/index.html

 JT杯は、夏休みの時期(7月末)から秋にかけて全国11都市でトーナメント形式の公式戦が行われるもので、一般の方が間近でプロ棋士の対局を観戦することができる数少ない大会です。同時に『テーブルマークこども大会』や『将棋クイズ』等も開催されるので、将棋に興味のあるお子様を含め親子で楽しめること間違いありません。

 

 → 以降では、将棋を学ぶための書籍を中心に紹介していきます。

 

 

現代教育の課題

 現代の(戦後)教育とそれがもたらしたものについて、「現代語訳 論語と算盤」の著者 渋沢栄一氏の生きた時代と現代とでは廻り回って同じ課題を抱えていると思うので、上述の古典をもとにまとめてみた。

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<(昔の)武士や上流の百姓町人>

 ● 多くの場合その青年時代に、中国古典の教育を受けた。

 「小学」「孝経」「近思緑」→「論語」「大学」「孟子」など

 ● 一方で、体を鍛えて武士的な精神を奮い立たせた。

 → レベルの高い中国古典の教育を受けた武士は、理想も高く見識も持っていた。

    *少数でもよいから偉い者を出す “英才教育” 。

    *青年は良い師匠を選んでその学問を習い、徳を磨いた。

    *心の学問が多かった。

<(昔の)一般の百姓町人>

 ● 極めて身近でわかりやすい「実語教」「庭訓往来」と加減乗除の九九

 → わかりやすいお稽古事を身に付けたにすぎず、無学な者が多かった。

 

<今の教育>

 ● 階級の無い平等な社会で地位や収入などに関係なく、みな教育を受けられる。

   *多数のものを平均して教え導いていくという “常識的教育” 。

   *青年の師弟関係は乱れてしまっている。

   *知識を身に付ける学問が多い一方で、心の学問に力を尽くさないから、青年たちの品性に問題が出る。

 

  → そもそも、現代の青年は学問をする目的が間違っているという。

   論語でも次のような一文があるとのこと。

   「昔の人間は、自分を向上させるために学問をした。今の人間は、名前を売るために学問をする」 

 今の青年は、ただ学問のための学問をしている、と。初めから「これだ」という目的がなく、何となく学問をした結果、実社会に出てから「自分は何のために学問をしてきたのだろう」となる者が少なくないという。

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  現代では自分の進路(特に大学・それ以降)について、理系科目が苦手だから文系を、またはその逆だから理系を選択するという人が少なくないが、学問を修める目的とするにはもったいないということだろう。著者が、このことについて “国家の活力減退を招くもと” とまで言っているのが印象的である。

 

「現代語訳 論語と算盤」(渋沢栄一 著、守屋敦 訳)より

ワールドトリガー 174話・175話 (~次回展開予想)

 ジャンプSQ連載中のワールドトリガーの進行に合わせて、書店員の気持ちの高ぶりを勝手に綴っていくこのページ。今回は第174話・第175話。

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<まとめ>

 さっそくでありますが、B級暫定2位であった影浦隊を含めた4つどもえのB級順位戦第7ラウンドは決着が着きまして、書店員の展開予想は大筋結構当たっていたものの、さらに過激な展開を期待してしまい、その点いくつかは今後のお楽しみとなった模様です。ヒュースの言うとおり、「次の試合の重要度が増す」ということですね。

<展開予想 〇 ✕ >

 ちなみに、今月(第174話・175話)の展開予想の答え合わせはだいたいこんな感じ(↓)

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<感想>

 期待が先走った感はありましたが、この状況ではやはり東隊の撤退はやむなしといったところです。ここで奥寺・小荒井両隊員が撤退を判断できたことが、2人の成長ということだった様子。ラウンド開始前からフラグが経っていただけに、もっと少年誌的大技・小技を期待してしまっていましたが、2人の飛躍はどうやら今後に持ち越しのようです。後ろに控えているのが伝説の東隊長だけに期待も高まります。

 ところで、悪い意味で期待を裏切られたのが玉狛第2の修隊長でした。こちらもラウンド前からフラグが経っていただけにどんな重要な局面で、その『揺れるような予感』が的中するのかと思っていました。それはラウンド最終盤になってやっと訪れたうえに、東隊に対して圧倒的有利な局面を築いていながら、相手の苦し紛れに近い攪乱に影響され局所的に東隊包囲網を緩めるような判断を隊長として下したという結果。最後に残った相手が東隊だったから良かったものの、これが影浦隊とかだったら遠征行きはかなり遠のいたに違いない。修が活躍してくれたらもっと面白いのに…、という思いは正直ある。

<今後の展開予想>

 というわけで、今回いいとこ無しだった修隊長が、次回はどう活躍するかが注目されることろ。今回は、鈴鳴第一の奇策のためのマップ選択だったのでこのような展開になりましたが、次回はおそらく本来の実力がものをいうわりと通常のマップ選択および展開になると思われます。

 今回、先走って予想した『雨取隊員の人に対する狙撃』および『修隊長の活躍(特に戦術面で)』は、B級順位戦最終ラウンドに期待したい。あとは、今度は確実に出すであろう、『ヒュースのバイパー(曲がる弾)』!!こちらは、那須隊長並みの破壊力を期待しています。

  とはいえ、いきなり次で最終ラウンドではなく、それまでに何話かあると思っています。ここで、もう一度、鳩原先輩ネタが展開されるものと思われます。遠征メンバー決定前のこの時期に、二宮隊長、絵馬隊員、雨取隊員(+α)のやりとりや、玉狛メンバー内でのやり取りがきっとあるはず!!次回に期待。