理系書店員のひとりごと

水環境に興味があり「技術士」を目指す書店員のブログ。将棋アマ5級程度。日本手相能力検定3級。マラソン元サブスリー。トライアスロンはそこそこ。桑名七番勝負1回戦敗退。

自分を奮起させる本 _ 1

 停滞期だと思ったら、私はしばしば歴史小説を読むことにしている。

誰しもが知るところであれば、三国志などである。

こういった本を読むと、あれほどの人たちでも悩み、間違い、躓き、時に運に見放され、世に大きく出るのに40年や50年の年月を要することもあるのだと力をもらい、また慰められる。

 

 自分には理想がある。目標がある。

ああしたい。こうしたい。こうありたい・・・など。

短期的なもので勝算があればそもそもさっさと行動して終わらせているものだが、長期的なもので先が見えないときにはしばしばつまづき、いろいろと物事や自分自身が停滞する。

  こういう時にはやはり古典に帰るのが間違いないことのように思う。

今の書籍でも自分を奮起させることがないとは言わないが、何百、何千年前から良書とされているものの歴史の重みにはかなわないのである。こういった良書は、一度自分の友としたら、きっと生涯自身を支えてくれるものになるのだろう。

実際、私自身たびたび古典に帰り、様々な場面の登場人物の姿に元気づけられたものである。曹操とともに原野を駆け、流浪の劉備軍とともに数々の窮地を脱し、周瑜のように口惜しさも共に味わいながら、やはり自分もこの時代に生きているのだと思っている。

 本を選ぶとき、登場人物さながらの臨場感を味わいたいのであれば、歴史小説三国志」(三国志演義)が良いであろうし、ひとまず距離を置いて歴史として学びたいのであれば、それ(中国古代)を専門とする方々が書く本が多数世の中にはあろうかと思う。きっと探すのにはさほど困ることはないと思われる。しかし、表題の目的の為に本を手に取るのであれば、やはり小説からの方が良さそうである。

 歴史小説であれば、北方謙三氏の「三国志」(全13巻)などがある。氏の人物描写は非常に繊細かつ丁寧で、読者はきっと多くの登場人物に対して感情移入してしまうだろうと思う。氏の登場人物に対する想い入れについては、「三国志読本(北方三国志別巻)」というものも出版されており、そちらに詳しく書かれている。

 一方、専門書としてはどの本がよいのであろうか?最近出版された本の中では、「三国志 運命の十二大決戦」(渡邉義浩氏)などがある。こちらは、有名な決戦を中心に書かれているため、小説を一通り読んだ方には手に取りやすくおすすめである。