理系書店員のひとりごと

水環境に興味があり「技術士」を目指す書店員のブログ。将棋アマ5級程度。日本手相能力検定3級。マラソン元サブスリー。トライアスロンはそこそこ。桑名七番勝負1回戦敗退。

成功するために必要な要素

 昨今、「成功」という言葉が巷にあふれているが、私自身もこれからの人生をどのように進めていくかを考えるうえで成功というものをひとつ、意識するようになったので、ここに忘備録として記載しておくことにする。

 テレビや雑誌などの様々なメディアにおいては、短期的・長期的にかかわらず、様々な(成功の)方法について紹介されていたりするが、これらに共通することとして、経済的な(金銭的な)成功にのみ、スポットを当てているような気がする。

たしかに、お金は大事である。しかし、地位や名声も一角の者として認識される以上には欲しい。そうであるならば、そもそも“成功” とは何か? 成功するために必要なものは何か? やはり、例によって古典に戻って学んでみることにした。

 ここで、主に参考とした本は次の本である。

 現代語訳 論語と算盤」渋沢栄一守屋敦 訳 (2010年2月、ちくま新書

※現代語訳は2010年発行であるが、著者の渋沢氏は天保時代のお生まれであり、本書は十分に古典と言えるものであると思う。

 この本を読んでみると、タイトルの通り、論語に書かれているような道徳を重んじた上での成功について述べられているので、個人的には安心した次第である。人としてどう生きるかについても十分に考えられた上での指南書であると思う。

(「ラクに早くお金持ちに…」という考え方を志向される方には本書は合わないと思われる)

 

 表題の “成功するための要素” については、おおよそ以下の通りであった。

------------------------------------

<人生は努力にある>

 成功するために必要な要素について、知識・学問は当然のこととして、よい習慣(勤勉や努力の習慣)が挙げられるという。

 知識を積み、時勢を読み解くことができるほどになっても、活用できなければ意味がない。ところが、実践に結び付けるほどの学びは、生涯学んではじめて満足できるレベルとなるということである。

  

 一方で、習慣の感染のしやすさ・広まりやすさについても留意する必要があるという。

習慣とは、人の普段からの振舞いが積み重なって身に染みついたものであり、最終的には人格にも影響するものであるから、私たちは、普段から良い習慣を身につけるように心がけるべきであるとも。

 この習慣というものは、幼少期から青年期にかけて最も身に付きやすいとされている。一度習慣となったら、それは身に染みついたものとして基本的には終世変わることはないが、自分に打ち克とうとする心が(悪習などに)勝れば、例え老齢になっても努力により改めることができる。つまり、習慣を身に付けるにあたっては、青年期までが最も重要であるが、老齢になっても習慣を大切にしなければならないということである。そして、老齢になっても学び続ける必要があるのだとも言われており、それは尊い生き方であると感じた。

------------------------------------

 今回も、大切なことはやはり基本的なことであったと感じた。以上のことからは、道徳を重んじた上での “生き方としての成功” について、それまでの道のりは長くなることが多く、決して焦らず、投げやりに生きないことが大切であると言われたような気がした。

 今後は、具体的に、“どういう知識・学問をどのような習慣で” といったところに着目して考えてみることにする。